小美玉市との共創まちづくり推進地域連携協定記念事業を開催茨城大学人文学部は、2016年4月24日(日)、茨城県小美玉市との地域連携協定締結を記念し、茨城大学人文学部・小美玉市地域連携協定記念事業「ダイヤモンドシティ・プロジェクト キックオフミーティング」を、小美玉市との共催で開催した。当日は、一般市民、自治体職員に学生らも加わり、220名を超える参加があり、立ち見が出るほどの盛況であった。 第1部の連携協定を記念するセレモニーでは、島田穣一小美玉市長と佐川泰弘茨城大学人文学部長からの挨拶の後、ダイヤモンドシティ・プロジェクトと銘打った地方版総合戦略の概要説明があった。また茨城大学人文学部社会科学科4年の学生も登壇し、「世界の創生トレンド〜6者連携と世界戦略〜」というテーマで日頃の研究成果を報告した。 続いて第2部は、茨城大学人文学部馬渡剛教授の司会のもと、しゃべり場「横並びからの脱却」をテーマに、地域の宝と課題、若者の流出、雇用の創出について活発な議論がなされた。討論者として登壇した、人文学部社会科学科4年の2名の学生、農業団体代表、区長会代表、市地方創生ワーキングチーム・リーダーなどがそれぞれの立場から白熱した議論が繰り広げられ、また会場に詰めかけた聴衆からも意見が飛び交う中、「討論者との議論にまで展開するに至った。最後に、島田市長と佐川学部長から討論会の総括があり、討論者と聴衆との双方向性のある討論会は、極めて異例であると同時に、今後の茨城大学人文学部と小美玉市との直接の広がりに明るい未来を予測させる有意義な試みであり、大学の知を地域に還元し、政策につなげる有意義な事業である。」とし、大盛況のうちに閉幕した。
連携協定を締結茨城大学では、去る2015年9月29日(火)に茨城大学人文学部長室において同学部と小美玉市との地域連携に関する協定調印式を実施、佐川泰弘学部長と島田譲一小美玉市長の間で協定書への調印を行いました。 馬渡剛准教授の進行司会の下で、はじめに,佐川学部長、澁谷浩一副学部長など5名の、島田小美玉市長、島田誠一郎市長公室長など6名の出席者紹介があり、斎藤義則人文学部市民共創教育研究センター長から、連携趣旨・活動事業の説明がありました。その後、協定書の調印を行いました。また、同学部が地域連携協定を結んでいる自治体で組織する自治体円卓会議への10番目の加入自治体となる文書への調印も行われました。同市は、全国でも有数の酪農地帯で乳製品の普及と促進、健康増進、地域振興を図るために乳製品で乾杯をする条例を昨年から施行していることを受け、茨城空港で販売し大好評となっている「空のえき そ・ら・らヨーグルト」で乾杯し、調印を祝いました。 佐川学部長からは、人文社会系の学部としての今後の教育に地域自治体との連携協力は重要であり、現場を学び課題解決ができる人材を育てたいこと。茨城空港を抱え、地域振興に特色ある施策を進めている小美玉市との連携する意義や期待が述べられました。島田市長からは、COC拠点の一つとして指定を受けている茨城大学からの支援、「まち・ひと・しごと創生」の諸政策を展開するための支援の依頼がありました。 報道機関からの質疑の後、記念撮影を行い閉会となりました。今後、協定調印を記念したシンポジウムを年度内に小美玉市で開催することが計画されました。 人文学部と小美玉市とは、これまでも様々な連携を行ってきました。一例として、まち・ひと・しごと創生有識者会議への参画、小美玉市へのインターンシップ学生の派遣、小美玉市の移住・定住や雇用創出などについて検討するワーキンググループの会議にて、人文学部の学生が研究してきた地方創生に関する県外の先進事例を報告する意見交換会などの活動を行ってきました。双方は、今回の連携協定締結により、相互が連携協力して、地域の発展と人材育成を図ることを、さらにより大きく推進することを確認しました。今後は、地域特性を生かした産業の振興とまちづくりの推進、地域の発展に寄与する人材の育成や人材交流の促進による地域コミュニティの活性化、地域の政策課題に関する共同研究の推進などの事業を連携・協力して行う予定です。 締結式の式次第、および協定の具体的な内容については、こちらのPDFファイルをご覧ください。
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